スタッフブログ

坪考察

投稿日 2012年8月3日

こんばんは。
創園舎の“ご意見番”こと、田口です。
今日は “坪庭” について語りましょう。。。
私は生まれてからずっと京都に住んでいます。
京都に住む人間として京都の暑さ寒さには
閉口してしまいます。
子供の頃の思い出ですが
冬は手水鉢に毎日氷が張ったり
冷え込んで家の柱が夜中にギシギシと
音がしたのを覚えています。
鴨川の上流が凍りついたこともありました。
当時は今のような暖房機はありませんでしたが
火鉢・コタツ・ふとんをかぶるなど・・・
なんとか寒さをしのいでいたものです。
しかしやはり京都の寒さは別格。これから逃げることはできません。


盆地なので
風がなく温度と湿気がたまって蒸し暑く
気温が高くなくても蒸し風呂状態です。
『徒々草』の中で
「住まいは夏をむねとすべし」と、第一に暑さ対策を考えるように
と書かれています。
いかに京都の暑さが不快なものか
昔の人も同じ悩みがあったのですね・・・。
その暑さ対策として・・・
“坪庭”が大いに役にたったのでした。
建物に囲まれた空間“坪庭”の上で上昇気流が発生し
空気の対流がおこり
周囲から風が吹き込む装置となりました。
冷房の機能を発揮した先人の知恵と工夫でした。
その機能の空間に、石・植物など自然を取り入れ
視覚的に一層涼しさを演出してくれるのです。
・・・打ち水やそよ風で植物の葉がゆれる・・・
そんなさりげなく趣のあるしつらえ
高度な技術と技能のうえにあって
奥深く本当に気の利いた空間が“坪庭”なのです。

創園舎では
だいそれたことかもしれませんが
この坪庭の心を学び
機能と自然が調和した庭創りを主題に
仕事を進めております。
これからの創園舎の進む方向も明確になりました。
Taguchi
(2009/07/19の記事を再録いたしました)

叶えたい夢、実現したいことを
お話しください
私たちが大切にするのは「オリジナリティ」です。
ひとつひとつ、お客様のこだわりを丁寧にお聞きし、
実現を目指します。
他社から「それは難しい」と言われたことも、
私たちにお話しください。
ご一緒にゴールを目指します。
ページトップへ
閉じる
閉じる
閉じる